同門の先生方にはいつも大変お世話になっております。医師7年目、聖マリアンナ医科大学整形外科学講座入局5年目、現在は大学病院股関節班で勤務している尾崎裕亮と申します。
この度、2023年1月に行われた第35回整形外科専門医試験に合格致しましたのでご報告させて頂きます。
昨年の同門会誌にも記載がありますが、新専門医制度となり受験資格取得の方法が大きく変わりました。Web上で様々な申請が可能であり、その中でもJOANRが専攻医プログラムと連動しているため、症例登録をより簡便に行うことができるようになりました。
学会発表・論文投稿に関しても変更があり、1回以上の学会発表または1編以上の主論文が必要となりました。小生はその事実を信じておらず、2022年4月時点で主論文がないため今年度は受験できないと諦めておりました。
しかし、仁木教授、植原先生並びに膝班の先生にご指導頂き、受験申請までに論文投稿をすることができました。その節は誠にありがとうございました。
それら受験申請が完了した10月頃に問題集を購入致しました。問題集を3周すれば合格すると先輩方からの教えがあり、早速取り掛かろうと思いましたが、基礎の範囲で挫折し、一度そっと本を閉じました。その後も、勉強しなければ・・・勉強しなければ・・・と強迫観念に駆られ、嘔気を自覚していました。しか
しながら、自分の体は不思議と机に向かない日々を過ごし、気が付けば新年を迎えておりました。半ば合格は困難と考えておりましたが、仁木教授の下へ伺った際に「専門医試験のような煩わしいことは1回で済ました方が良い」といったお言葉と激励を賜り、仰る通りだと痛感した私の闘志に火がつきました。
絶対に合格を諦めないと睡眠時間を削り勉強し、試験1週間前からは業務中も外来以外はほとんどの時間を勉強に充てさせて頂きました。試験前日から会場と同じ施設内のホテルに宿泊し、嘔気を催しながら徹夜で猛勉強しました。試験当日となり、両側の眼球結膜が広範に充血しながらも頭は冴えておりました。試験途中にPCが突然ログアウトした時は緊張の糸が切れそうになりましたが、120分間集中して解答し無事合格することができました。事前準備のできない自身の性格に嫌悪感を覚えつつ、この度合格できましたのは偏にこれまで指導して頂いた医局員同門の先生方のおかげであると存じております。
新専門医制度となり、入局と同時に大学院に入学した場合は専門医試験と学位審査が同時期になってしまいます。小生は入局3年目から入学しましたので現在大学院3年生であります。専門医試験が終わり学位審査に向けて精進して参りますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。