この度2021年度整形外科専門医試験に合格し、ご指導いただいたたくさんの先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。私たちの代から新専門医制度が始まり、プログラムシステムも手探りの中、植原先生が中心になって私たち同期を引っ張ってくださったおかげで誰も漏れなく受験申請できたと思います。植原先生、本当にありがとうございました。
私はまぁまぁ性格的にタフだと自負してますが、体はめんどくさいぐらい繊細で、これまでたくさんの先生方にご迷惑をおかけしてきました。研修医時にMDSと診断され、いつ骨髄移植になるかわからないという状況で入局したため、正直専門医試験まで辿りつけると思っていませんでした。2019年に地域研修として1年間の予定で衣笠病院に出向も、元々あった4cmの肝血管腫が13cmに肥大し下大静脈を圧迫していたため、同年年末に準緊急で手術が必要と言われ、突然にもかかわらずご配慮いただき2020年2月に無事に肝切除の手術を終えました。衣笠病院では横須賀の父と勝手に思っている増田先生に、本当に言葉通り手取り足取り教えていただき、初めて手術が楽しい、もっと私にやらせて!と調子に乗っていたと思います。力が足りず骨切りに難渋しているとそっと上から力を乗せてくださり、さも自分でできたか
のように達成感に浸っていたことを思い出します。外勤できてくださっていた月曜日上野純先生、水曜日内藤利仁先生、木曜日吉田篤弘先生、金曜日新井賢一郎先生には手術時も外来で困った時も助けてくださり、様々な分野のスペシャリストにご指導いただき大変貴重な経験となりました。
専門医試験前は上肢班で研修し、勉強の時間をいただいたり、体調面でご迷惑おかけしましたが、寺内先生始め嶋崎先生、竹本先生とカンファ対策の作戦会議や手術時には熱くなったり、束の間の休憩時間は笑いが絶えなかったり、とても濃密な時間を過ごさせていただきました。
これから専門医であることを自覚し精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。