この度、日本整形外科学会専門医試験に合格しましたので、御報告致します。
入局した時に専門医の先生方を見ると雲の上の存在であり、その頂きまで達することができるのか考えた時に不安に感じたことを覚えています。その専門医を取得する学年となり少し感慨深く思いました。
当院では専門医の指導の元、手術を行うことになっており、専門医の取得なくして手術を行うことはできません。それほど専門医取得を重要視するのは、初めて知る知識やより深い知識がその勉強をすることで多くあるからだということが分かりました。
しかし、その勉強も学生の時のように専念する時間はなく、日常業務と家族サービスに追われるなかでやるしかありません。『整形外科卒後研修Q&A』は進めれば進むほど新しい知識が身に付く一方、前日にやった知識はどんどん失われていく感覚でした。実臨床で経験することが多かった外傷の分野をやっても知らないことが多すぎて焦りました。
試験場では周りが知り合いと話してリラックスしているなか、当院からは私のみの受験であったため寂しくて帰りそうになりました。心の拠り所である小野瀬先生ノートは試験場まで持って行きました。そろそろ返却しなくてはなりません。
今は専門医となり、ようやく整形外科医としてのスタートラインに立った気持ちです。まだまだ専門医前と大きな変わりはありません。しかし、他の先生方からどんどん吸収していきたい気持ちが強くなりました。少しずつ尊敬する専門医の先生方に近づけたらと思っております。
今回の受験にあたり、医局の先生方に沢山のご配慮をいただきましたこと深く感謝いたします。今後とも御指導・御鞭撻のほど宜しくお願いいたします。