平成24年入局の小野瀬です。
昨年度専門医試験を受験させていただき、なんとか合格しましたので報告いたします。これが少しでも、後輩達のお役に立てればと思います。
まず専門医試験受験の為には、申請が必要です。
単位、申請8症例まとめ、症例150例、研修施設責任者の印鑑、論文の抄録など。揃えてください。コツはないと思います。
症例に関しては、一般的な疾患が良いと思います。カッコつける必要はないです。
【試験勉強】
私は、10月頃より試験勉強を開始しました。
まず、整形外科卒後研修Q&Aを解くことから初めました。医局には「過去問3周といて落ちた人いない説」があったので、目標は3周解く事としました。私の場合は、まず基礎などは飛ばし、取り掛かりやすそうな外傷分野からスタートしました。初める前は、この分野であれば結構解けるのではないかと、根拠なき自信がありました。甘い。実際に解き初めると、自分はこんな事もわからないのかと悲しくなる事もしばしば、心が折れて先輩の悪魔の囁きに耳を傾け、勉強を投げ出し食事や飲み会に行ったりする日々でした。
このままでは、まずいと思い、考え方を変える事にしました。1周目は辛いのは当然。まだ専門医じゃないんだから!ならば、1周目は時間をかけ、一つ一つ丁寧にやろうと。方法は、問題を解く→標準整形外科該当部を読む→問題解説と標準整形の大事そうな部分をまとめるという方法にしました。2回目は絶対○にするんだ。という意気込みでした。
でも結局結構辛い。仕事で疲れた、昔はもっと記憶力が良かったなどとお決まりのセリフを吐いても進むわけでもなし。とにかくやるしかないのです。
方法はなんでもいいと思いますが、解くだけではダメで該当箇所はしっかり標準整形外科などで確認することが大事だと思います。
年末は忘年会はじめ、様々な催しが開催されます。また仕事も繁忙期であります。なぜこんな時期に試験があるのか、謎です。しかしやるしかないのです。私は、12月末までに3周(実際は2.85周くらい)を終わらせ、年末年始の休業期間に入りました。
年明けからは過去問を解き始めました。3年分を解き70−80%程度の正答率だったと思います。あとは試験まで、暗記部分を詰め込んだり、近年の傾向を見て新問の該当部分を標準整形外科で確認しました。
前日は、まとめノートを見て過ごしました。自分のやってきた事の結晶のようで膝が熱くなる想いでした。試験当日は、他人を伺うより、なるべく自分がリラックスして試験に臨むことが重要と考え、こっそり靴を脱いで筆記試験を受けました。面接試験は、開始まで非常に緊張しましたが、先生方が優しくなんとか答えることができました。
参考になるかどうか全く不明ですが、これから専門医試験を受験される方々は頑張ってください。