聖マリアンナ医科大学整形外科講座

整形外科学講座

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整形外科学講座

専門医を取得して 大橋 優子

この度、第31回整形外科専門医試験に合格することができましたのでご報告します。

受験にあたり、医局員・OBの先生方に沢山のご配慮をいただきましたこと、深く感謝いたします。
私はまず申請書類を揃えるのに一苦労でした。貯めると面倒なのはわかっていても、お尻に火がつかないと手がつけられない性分であり、コツコツ準備していたものはほんの一部でした。症例のまとめなど、先輩方の力を借りながら完成させ提出。受験票が届くまで何だかソワソワして過ごしました。

試験勉強は、先輩方の助言通り9月頃から少しずつ始めましたが、問題集がとにかく解けない、進まない。でもこのような状況は先輩方から聞いていましたので、自分だけじゃない!と言い聞かせ、焦らずにまとめノートを作りながら勉強をすすめました。自宅でも問題集を広げなければ落ち着かなくなり、3歳の娘に遊んでと話かけられても「来年もママが家でコレやっていたら嫌でしょ!」と、私が半ギレ・半泣きになりながら我慢させることもしばしばでした。ですが、膝の上にグイグイ、まとめノートには落書き。落ち着いて勉強したい、本当に1分1秒が惜しい!と思ったのは、恥ずかしながら人生で初めてでした。当時上肢班の先生方、外勤先の衣笠病院の先生方にはお心遣いいただき、勉強の時間を与えて下さったこと、大変感謝しております。本当に貴重な時間でした。
試験前日は、神戸に到着してからみんなと合流し、ゲン担ぎのおでんを食べながら、たわいもない話、試験の話をしたりして何とか落ち着いて過ごすことができました。主人からは娘が「ママ、ウカル、ウカル・・・」と呪文のように言わされた動画が送られてきたり、皆様からも温かい激励のご連絡をいただき、嬉しかったです。

問題集は3周以上、過去問は4年分をやりこんで試験に臨みました。2度間違えるものは3度間違える。こんなに覚えられなかったっけ、と泣きそうになりながら、3周以上やっても覚えられないものは多く、最後は語呂合わせで詰め込みました。
試験開始直前は本当に心臓が口から出るかと思いました。二度とここには来たくないという気持ちが最高潮になりました。試験は、まず問題冊子の紙質が想像していたものと違っていた(ツルツルした紙で鉛筆が書きづらい)ことから動揺し、さらに1問目がこれまでの過去問と似つかない問題であることに更なる動揺を覚えました。でもこれで精神的に負けてはいけないと思い、気持ちを落ち着かせて問題に取り組みました。あまり過去問通りではなく、しっかり考えて解かなければならない問題が多かったので見直しの時間が足りず、試験が終わってもモヤモヤした心境でした。2日目の口頭試問も緊張はしましたが、偶然にも試験のタイミング・部屋もみんな近かったので、ギリギリまで一緒に過ごすことができて安心できました。とても心強かったです。また、幸運にも試験官の先生方が優しかったので、自分の考えたことを落ち着いて答えることができました。

合格発表は2月16日、なんと自分の誕生日でした。私は大学入試の補欠合格発表も誕生日でしたので、2回目の最高の誕生日プレゼントになりました。

もう二度と試験は受けたくないというのが正直な気持ちですが、整形外科医としての知識整理など、非常に有意義な経験だったと思います。今後の診療に還元できるように、これからも日々精進したいと思います。本当にありがとうございました。

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