2019年9月16日から21日までカナダ・モントリオールで開催されたSRSに参加いたしました。SRSは側弯症を専門とするdoc-torが集まる国際学会で北米を中心に開催されています。以前は北米で開催されることがほとんどでしたが、最近は国際学会の名を果たすべく、三年に一度は北米以外の地域で開催されます。
今回開催のモントリオールは、カナダ第2の都市であり、公用語がフランス語です。地名、看板にはフランス語が使われています。実は、パリに次ぎ世界で2番目に大きなフランス語圏の街でもあります。北米でありながら、ヨーロッパに近い雰囲気を存分に感じます。
学術集会は、adolescent idiopathic scoliosis (AIS), adult spinal deformity, early-onset scoli-osis (EOS)、 neuromuscular scoliosis など多岐にわたり、脊柱変形の全分野にフォーカスが当てられています。すでにsegmental ped-icle screw法がスタンダートとなって久しいAISのセッションでは、固定範囲の詳細な検討や10年以上の長期経過についての報告などがあり、だいぶdeepな議論がされるようになっております。EOSのセッションでは、vertebral body tetheringなどの新しいコンセプトの手術法が報告されております。このような最先端の知識が手に入れられるのも、側弯症専門で国際会議を続けているSRSならではと感じさせられます。
最後に、このような貴重な機会を与えていただきました仁木久照先生に感謝いたします。また、不在時に病棟を守っていただいた脊椎班のメンバーに感謝いたします。