AAWF(Acelity Asia Wound Forum)に参加する機会をいただきましたので、ご報告いたします。
2018年7月14日から7月15日インドネシアのバリで開催されました。このフォーラムのテーマは、NPWTです。
NPWTと書くよりも、V.A.C.®療法の方がなじみのあるかもしれません。われわれ整形外科医にとって、開放骨折における軟部組織損傷や術後の創部離解に使用する機械です。もともと褥瘡治療に使われていた機械であり、あまり良いイメージがない機械かもしれません。
日本から参加した先生方は、今年の日本整形外科学会学術集会でも講演されておりました日本医科大学形成外科の小川令先生はじめ、形成外科の先生ばかりでした。小川先生の講演は、英語で聞いてもわかりやすく、とても興味深いものでした。出会った先生方との話のなかで、治療に苦慮するような創傷に関しては、創傷のプロと言ってもいい形成外科医でも苦慮するようであることも改めて理解することができましたし、形成外科医としては、骨への操作まで含めた外科的治療を行うことを考えた場合には、もっと整形外科医に関わってほしいと熱望されていることも合わせて理解することができました。この会をきっかけに形成外科の先生が、足の外科学会へ参加してもらうこともできました。
NPWTに関しては、海外では使用されている機械が今後日本に導入されて、創傷の管理に変化が起こるかもしれませんが、今回の経験を生かして、対応できるようにしたいと思います。
最後に、参加に当たりご支援・ご協力いただきました先生方に感謝いたします。