このたび、2024年4月18日~20日にパシフィコ横浜で開催されました第53回日本脊椎脊髄病学会にて「予後予測スコアは転移性脊椎腫瘍に対する手術症例での予後を反映しているか? – JASA 多施設共同研究―」という演題で優秀演題賞をいただきましたことをご報告申し上げます。
私は以前から転移性脊椎腫瘍の手術患者の予後予測に非常に興味を持ち、研究発表・論文執筆をしてきました。転移性脊椎腫瘍の予後予測スコアとしては、改訂版徳橋スコア、富田スコアという素晴らしいスコアが発表されていますが、いずれも2000年代の発表で既に20年弱が経過し、その間にがん治療は急速に進歩しました。そのため、近年その予後予測精度について疑問視をする論文が散見されます。
発表の内容としては、演題名の通り、JASA(Japan Association of Spine Surgeons with Ambition)という全国の若手の脊椎外科医が集まる研究会が行った多施設前向き研究です。JASAでは手術加療を行った転移性脊椎腫瘍413例の手術成績・生存期間を術後1年にわたり前向きに検証しました。今回の発表ではその術前の予後予測と術後生存期間を解析したものとなっております。
結果として、予後予測スコアは時代が経過しましたが、その有用性は損なわれていないものの、予後が延長したことで予想より長く生存する方が増
えたという結果でした。
ご指導をいただきました仁本教授、研究に参加するきっかけをいただきました赤澤先生、Dataの取得にご協力いただきました椎班の先生方、そしてこの研究におきまして膨大なDataをご提供いただきました全国の若手脊椎外科医の先生方に心より御礼申し上げます。今回は多施設から提供された膨大なDataのおかげでいただいた賞ですので、今後は当院でのDataでの賞をいただくことを目標に頑張っていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。