「インプラント手術部位感染における抗菌薬の適正使用一RFPの耐性化予防の観点より一」という発表で受賞いたしました。
人工関節などのインプラント感染の治療で、RFPを併用すると治療成績が良い印象があり、組織移行性がよいためと考えていました。2016年の第89回日本整形外科学会(横浜)のParvizi 先生の講演で、intracellular Staphylococcus aureusという言葉を知りました。調べてみると細胞外寄生菌である黄色ブドウ球菌が、ヒト細胞内にも寄生し得ることがわかりました。このことが、現在の骨芽細胞内移行性を考慮した抗菌薬の選択の理論の元になっています。重要なRFPの耐性化予防のため、術後数日して菌量が減ってからRFPを投与すべきとの報告です。
今回受賞できて大変光栄であるとともに、今後さらに努力していきたいと思います。