整形外科医の仕事というと、大工仕事のように感じることもあるでしょう。確かに、手術室ではネジや釘、トンカチや鋸といった道具を使います。
「人間の大工さん」と呼ばれることもあります。研修医の先生方にとっては、学生時代の短い実習ローテーション期間では、なかなかその面白さに触れる機会がなく、なんとなくとっつきにくい感覚がある方も多いかもしれません。しかし日常診療から救急医療の場面まで幅広く、整形外科的な知識は医師という仕事をしている以上必要な知識です。当講座では初期臨床研修の先生方が、将来他科を専攻されたとしても役立つ知識を身につけていただけるよう指導する体制作りをしております。講座開設当初から、医師の育成に対し熱心に取り組んできた私たちのノウハウを活かして指導にあたります。
整形外科を生涯の科として考えている先生はもちろんの事、むしろ、そうでない先生方も是非、当科をローテーション先に選んでいただき、医師として誰もが必要な外傷をはじめとした整形外科疾患のプライマリーケアを身につけていただけたらと思います。