専門:上肢の外科、整形外科一般
主な資格等:整形外科専門医、日本手外科学会専門医、日整会研修指導医、義肢装具適合判定医、臨床研修指導医、難病指定医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター、身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)
日本整形外科学会監修の骨・関節術後感染予防ガイドライン、日本化学療法学会や日本感染症学会が発行する感染症に関する各種ガイドラインの整形外科部門の作成に携わってきました。医療の進歩により人工関節置換術などのインプラントを挿入する手術が増加しています。ガイドラインを遵守しても手術部位感染(Surgical Site Infection: SSI)を根絶することはできません。ひとたび発症するとインプラントをすべて抜去せざるを得ず、患者の不利益も大きくなります。われわれは、人工関節置換術などのSSIに対して、デブリドマン、交換可能なモジュラー・コンポーネントの交換、抗菌薬の適正使用によるインプラント温存 (debridement, exchange of modular component, antibiotics, and retention of implant:DEAR)を行っています。人工関節などのインプラントをすべて抜去しなくとも感染を沈静化できる症例があります。さらなる治療成績の向上を目指して努力していきます。