脊椎

脊椎

  1. 1)脊柱変形
  2. 2)脊椎変性疾患(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚髄症、後縦靭帯骨化症等)
  3. 3)骨粗鬆症
  4. 4)関節リウマチ
  5. 5)脊椎・脊髄腫瘍
  6. 6)外傷

を中心に日常診療を行っています。大学本院の専門外来は、毎週火曜日に行っており、過去3年間の脊椎脊髄手術件数は平均185件でした。

1.脊柱変形

脊柱変形は、思春期までの側弯症をはじめ、最近は成人側弯症、後側弯症を含む成人脊柱変形の症例が増加してきています。特発性側弯症に関しては、専門的な診察、治療が必要な疾患であり側弯症外来を設けて診察しています。治療に関しては、まず経過観察、装具療法を含めた保存療法を行います。そして、患者様それぞれの骨成熟度、側弯の程度により手術治療が選択されます。成人脊椎変形に関しては、患者様、ご家族と十分に計画を練り、手術を行っています。冠状面並びに矢状面のバランスを重視し、必要に応じて各種骨切り術を併用し、仙骨骨盤までの固定術を選択することもあります。近年手術が増加傾向でありますが、何よりも安全な手術を第1と考えています。術中は、神経刺激装置(SEP,MEP等)を用い、術中操作が安全に行えているかどうかを確認しながら手術を進めていきます。
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2.脊椎変性疾患

高齢化社会が進むにつれて非常に増加してきている疾患です。腰痛をはじめ、下肢痛やしびれが、立位歩行時に増悪する疾患であり、外来患者様で多くみられます。まず診断としてレントゲン検査はもちろんですが、MRIを基本として病変に関して精査を進めます。そして内服、装具、神経ブロックなどを含めた保存療法を十分に行います。そのうえで、症状の改善が乏しい場合に手術療法を行います。手術療法は、開窓術をはじめとした除圧手術、後側方固定術や各種椎体間固定術(PLIF,TLIF,LIF)などの金属を用いた手術を行っています。特に固定術では、適応症例であれば、経皮的椎弓根スクリューを用いた低侵襲手術(MIS)を行っています。腰腰椎椎椎間板ヘルニアは、小皮切手術を行い、低侵襲による入院期間の短縮および早期社会復帰の一助を担う努力をしております。
頚髄症に代表される頚椎病変に対しては、後方侵入の椎弓形成術(脊柱管拡大術)や頸椎前方除圧固定術を行い、必要に応じて、椎弓根スクリューや外側塊スクリューを使用した固定術を併用します。

3.骨粗鬆症

我が国は、高齢化社会になり骨粗鬆症をもつ人口は著しく増加し1000万人以上とも言われています。それに伴い、軽微な外傷や日常生活の動作で脊椎圧迫骨折を起こす患者さんの数も多くなっています。初期治療として、安静、内服薬、コルセット、リハビリテーションなどの保存的治療が行われ、良好な臨床成績が得られています。一方で、十分な保存的治療にもかかわらず効果が得られず、偽関節(骨が完全に癒合しない状態)になり、疼痛が残存する症例もあります。そのような、残存する椎体骨折による疼痛に対しては、各種手術を行っています。

  1. 原発性骨粗鬆症による椎体圧迫骨折に対し,適応があれば積極的にBKP(経皮的なバルーンによる椎体形成術)を行なっています。
  2. BKP適応外の症例や全身麻酔のリスクのある症例には,当院放射線科との協力により局所麻酔下にPVP(経皮的椎体形成術)を放射線科と協力しながらに行っております。
  3. BKPやPVP以外の手術では、経皮的椎弓根スクリューやHA(ハイドロキシアパタイト)の人工骨を用いた固定術と椎体形成術の併用を行っています。
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第1腰椎圧迫骨折に対するBKP

4.関節リウマチ

当院難病センターやリウマチ膠原病内科との協力の下に、頚椎から仙椎まで全脊椎の病態に対応しております。特に頚椎はスクリューを使用し強固な固定を行っています。

5.脊椎・脊髄腫瘍

当院は大学病院であり、各科で各種癌治療が行われています。時に、癌は脊椎に転移をして、四肢や下肢麻痺、疼痛を呈する事があります。そのような場合、各科と協力のもと必要に応じて緊急手術を行い症状を改善させます。脊髄腫瘍は、髄内腫瘍を除いて、当院当科で対応致します。

6.外傷

大学病院と西部病院には3次救命救急センターが併設されており,交通事故、転落などによる脊椎外傷は少なくありません。高エネルギー外傷による脊椎外傷は緊急手術になる事が多く、当院では各科の協力のもと緊急手術や術後の全身管理が可能な体制をとっております。

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